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12 別荘で


 テンプル氏は、夕食少し前に別荘に戻ってきた。 エラがデニーと呼んでいた人物だ。 テンプル氏は 背が高いことを除けば、あまり息子と似ていなかった。 髪は茶色だし、眼はわずかに灰色がかった 緑色だ。 おっとりして親切そうだが芯は強いという感じを、アニーは受けた。
  ロビンと並んで玄関に出てきたアニーを見て、 テンプル氏の顔が明るくほころんだ。
「よく来たね。 ジョーとわたしは親友だったんだよ。 ジョーはスポーツ万能で、クラスの人気者だった。 わたしは ずいぶん庇ってもらったものだ。 若い頃船員に憧れて、二人で家出したこともある。 結局連れ戻されてしまった が、ジョーは初志を貫徹した。 そういう男だったよ。 惜しい男をなくした」
  不覚にも、アニーは眼がうるんでくるのを感じて、あわてて下を向いた。 テンプル氏は、アニーの弱みを 見抜いたようだった。 そっと抱き寄せると、広い胸に包んで囁いた。
「これからは、わたしを父親と思ってくれ。 前から娘を欲しいと思っていたんだ」
  とたんにアニーが声を上げて泣き出したので、ロビンは目を丸くした。

  その夜の夕食時、セアラ・テンプルはいつもより一段と着飾っていた。 栗色の髪はつやつやと輝き、胸には 幾重にもネックレスが下がっている。 その姿は確かに美しかった。
  テンプル氏は、妻を見ずに事務上の手紙を読んでいた。 夫人も夫に注意を向けないところから見て、彼の ために着飾ったのではないことは明らかだった。
  定刻きっちりに食堂のドアが開き、ロビンにエスコートされて、アニーが現れた。 その瞬間、テンプル夫人の目の色が変わった。
  5分前に迎えに行ったときロビンが再確認したとおり、アニーは両親の血を受け継いで並外れた美少女なのだ。  日ごろは実用一点張りの格好で目立たなくしているが、この夜のように、ミントグリーンのボイルのドレスを子鹿のような体に沿わせて登場すると、辺りがぱっと明るくなるほどだった。
  その気になればいくらでも優雅に振舞えるということを、その晩のアニーは身をもって示した。 理由は一つ、セアラ・テンプルの鼻をあかしてやるためだ。 初めのうち、アニーが少しでもマナー違反をしたら、すぐ恥をかかせてやろうと待ち構えていたセアラは、アニーが完璧に料理を賞味し、テンプル氏やロビンと、歴史からスポーツまで 楽々と話すのを見て、赤くなったり青くなったりした。
  テンプル氏は、穏やかな微笑を浮かべて若い二人に眼をやりながら、内心で考えをめぐらせていた。
(このふたりは似合いかな。 見た目はそうだが、どうもぴんと来ない。 アニーは母親のローズより、むしろ 父親のジョーそっくりの気性だ。 気が強くて、まっすぐで、意外にもろい。 こういう子には、ロビンのような のんびりした性格じゃなく、もっと真剣で物静かで、粘り強い男が必要だ)

  間もなく、テンプル氏の予想は現実になった。 アニーとロビンは申し分ない親友同士になったが、 ロマンスはまったく生まれなかった。 それどころか、じきに性の違いを忘れてしまって、肩を組んで 歩いたり、草むらで並んで昼寝したりした。
  二人はよく草の上に座って、若者らしく議論を闘わせたり、将来を話し合ったりした。 
「医者になりたいのって、すばらしいと思う。 君なら決断力があるから、外科医なんか向いてると思うよ」
「私は産婦人科の医者になるの」
と、アニーはきっぱり言った。
「でも、田舎で開業するなら、何でも一通り出来なきゃね。 だから頑張る。 それでロビン、あなたは何になりたいの?」
「僕は君のお父さんと同じ。 船乗りになりたいんだ」
  アニーはびっくりして、父そっくりの青年を見つめた。
「そういう顔の人って、海に出たがる本能があるのかな」
「あるかもしれないよ。 先祖にバイキングがいそうな髪と目の色だから」
と、ロビンは笑って答えた。
「でも僕は、海賊に憧れてるわけじゃない。 基礎から学んで船長免許を取りたいんだ」
「ますますパパと同じだ」
「うん。 でもたぶん夢で終わるだろうな。 父の会社を継がなきゃいけないから。 事業に慣れたら ヨットかクルーザーを買って湖めぐりするよ」
「うちの農場はトムが継ぐのよ。 こことは比べ物にならないけど、でもトムは堅実だから、少しずつ大きくしていくと思う」
  ロビンは、表情豊かな青い瞳で、アニーを覗き込んだ。
「君、トムと結婚したい?」
「まさか!」
  アニーは引っくり返って笑った。
「トムの方で断ってくるわよ。 2つ年上だけど、私に言い負かされちゃうの」
  ロビンは納得がいかない様子だった。
「じゃ、他に好きな子がいたの? 君はキスの仕方を知ってるみたいだったね。 後で考えて 不思議だったんだ。 父親と間違えて、あんなキスするわけないもの」
  アニーは一瞬沈黙した。 それから、意味もなく草をむしって、手でもてあそんだ。
「パパと間違えたんじゃないのよ。 私、あなたが《森の精》だと思ったの」
「森の精?」
「そう」
  アニーは思い切って話し出した。
「家の裏手の森で会ったのよ。 不意に現れたの。 パパが死んだ知らせの届いた日だった。
  その日まで私は人前で泣いたことがなかったの。 パパが私の笑顔を好きだといつも言っていたから。  それで、誰にも見つからないように森へ行ったのよ。
  そうしたら、金髪の男の子が私に声をかけたの。 パパそっくりの、本当にそっくりの…… まるで私を慰めるために天から降りてきたみたいだった。 それで夢中でその子に抱きついて しまったの。 そのときキスされたのよ」
  話を聞いているうちに、ロビンの様子が微妙に変化した。 彼が次第に青ざめていくのに、アニーは気づかなかった。
「その子はあなたにそっくりだった。 もう少し背が高かったかもしれない。 眼は確かにあなたより濃かった。 でも、 双子といっても通るぐらい似てたわ。
  不思議なのはそれだけじゃないの。 彼は不意に消えてしまったのよ。 現れたときと同じ、 一秒ぐらいで。 走っていったのなら絶対後ろ姿が見えたはずなのに」
  ロビンはしわがれた声で相槌を打った。
「本当に不思議だね」
  そこでようやくアニーは、相手の態度が異様なのに気づいた。
「どうしたの? 真っ青よ」
  ロビンは、ほとんどささやき声で言った。
「アニー、その子は森の精じゃない。 天使だ」
  そう言いながら、彼は両手を眼に当てた。 少し経って手を離すと、目は真っ赤になっていた。
  アニーは心臓がドクンと音を立てるのを感じた。
「ロビン、彼を知ってるのね!」
  ロビンはいきなり立ち上がった。 そして小声で呟いた。
「訊かないでくれ。 彼のことを考えると、僕は自分が大嫌いになるんだ」
  そして、やみくもに走り去った。
  アニーは、夕闇が迫るまで、湖畔にぽつねんと座っていた。 自分に生き写しの人間・・・・それだけで 充分ふしぎなのに、ロビンはその人間とただごとでない因縁を持ってしまったらしい。 日ごろ 呑気なロビンがあれほど苦しそうな顔をするのを、アニーは初めて見た。 
(無理に聞き出そうとしてもだめだろうな。 いつか話してくれるかな)
  溜め息をついて、アニーはようやく薄暗い岸辺から立ち上がった。

13 強盗事件



  奇妙な誕生パーティーから2週間後、事件が起きた。 メイナード通りから2つ交差点を隔てたグロウヒル通りの 食料品店が強盗に襲われ、主人が刺された。 肩に残されたA.A.という頭文字つきの銀色の柄のナイフが、 アレックス・オーウェルの持ち物に似ていると、一人の少年が証言したので、界隈は騒然となった。
  ルイーズの学校もその噂で持ちきりだった。 アレックスが逮捕されたという情報まで流れた。 休み時間が 来るごとにルイーズの顔は白くなり、次第に決意が固まっていった。
  そして遂に昼休み、ルイーズは学校を抜け出して辻馬車に乗り、警察署に向かった。
  受け付けの警官は初め眠そうにしていた。
「お嬢ちゃん、どうした。 スリにでも遭ったかね」
だが、ルイーズが強盗の件で重大な話があると言うと、さすがに顔を引きしめて席を立ち、担当の 部長室に案内してくれた。
  部長は、冷たい表情をした頭の切れそうな三十代の男だった。 ルイーズの緊張しきった顔を見ると、彼は 顎をあげて、いくらか優しい口調で話しかけた。
「それで? 強盗事件について何を知っているというんだね?」
  上ずった声で、ルイーズは答え始めた。
「あの、強盗に使われた銀色の柄のナイフのことですが」
「うん?」
「被害者に刺さったままだったんですね?」
  部長は眉を寄せた。
「そうだが、それが何か?」
「そんなはず、ないんです」
  声が途切れそうになって、ルイーズは大きく胸を上下させた。
「彼のナイフは私が持ってますから」
  部長の目がすわった。
「今何と言った?」
「ナイフは私が持ってるんです。三週間前にアレックスから借りて、返すのを忘れてたんです。 ほら、これです」
  通学用バッグの中から、ルイーズは銀色の磨きこまれたナイフを取り出した。 
  しっかりした重みのあるナイフを手に取って開くと、柄の内側にA.A. と刻まれているのが 見えた。 その飾り文字を指でたどって、ルイーズは低く言った。
「アレックス・オーウェルの頭文字です」
  部長はゆっくりとナイフを受け取り、ためつすがめつ眺めた。 それから、ルイーズに鋭い視線を向けた。
「君は、その制服だとセント・アガサ女子高校の生徒だね」
「はい」
  「あんな程度の高い女子高の生徒が、アレックス・オーウェルなんかとどうして知り合いなのかね」
「幼なじみです」
  ルイーズはきっぱりと答えた。 嘘じゃない。
  部長はまだ納得がいかなかった。
「大事なナイフを貸すほど親しいのかね?」
「事情があったんです」
  ルイーズは、三週間前の喧嘩についてくわしく話した。
「緊急手当てでズボンを切るときに借りました。 いやいや貸してくれたんですけど、助けを呼ぶとか いろいろあったので、そのときは返せなくて……それから後もなかなかチャンスがなかったんです。 そんなに 親しくないから」
  部長は口をすぼめた。
「オーウェルはそれを知っているはずだな。 だが君のことは一言も言わなかった」
  ルイーズはためらいがちに言った。
「私を巻き込みたくなかったんだと思います」
  ちらっとルイーズに目をやってから、部長は立ち上がった。 ルイーズも席を立ち、ふるえる声で言った。
「あの、不思議に思ったんですけど、どこかの男の子が、凶器はアレックスのナイフだと証言したそうですね。  どうしてわかったんでしょう。 アレックスは誰とも付き合わないし、持ち物を触られるのをひどく 嫌います。 ナイフを見ただけでアレックスの名前を出すなんて変です」
  アレックスは陥れられたのだと、ルイーズは確信していた。
  部長はふっと息をつくと、個室のドアを開けて、大部屋の刑事に声をかけた。
「おい、レット! あの子は、ええと、ザック・ケイマンは、どこに住んでいた?」

  その日の夕方、大変なニュースが近隣を揺るがせた。
  警察のホーソン部長は、空き地でバスケットをしていたザック少年を見つけ、倉庫の壁際で問いつめた。
  間もなく少年は、自分が真犯人だと認めた。 黒い髪、灰色の目で、体格もアレックスに似ているザックは、そこで 急に部長の袖を掴んで泣き声になった。
「盗んだ金はベッドの後ろの穴ん中だ。 こわくてまだ使ってないんだ。
  あんなこと、やりたくなかった。 でも、あの人が俺にナイフ渡して、やったら最新型の自転車をやるっていうから……」
「あの人? 誰のことだ!」
  ザックが答えようとして口をあけた瞬間、ヒュッと風を切る音がして、部長の頬を、焼けるように 熱いものがかすめた。 それから、ザックがくたくたと崩れ落ちた。 ホーソン部長と部下のダニエルズが とっさに身を伏せて拳銃を取り出している間にもう一発発射され、ザックの体が大きく飛び跳ねた。
  道には人影はなかった。 だが、部長が身構えながら顔を上げると、向かい側の三階の建物の屋上から、 何かが引っ込んでいくときにキラッと光るのが見えた。 
  二人の警察官は建物に走っていき、前と裏口にぴたっと張り付いた。 それからドアを蹴り開けて 突入したが、そこは空家で、壊された窓から誰かが逃げた形跡が、埃の上に残っていた。

  アレックスの嫌疑は晴れた。 だが、ザック・ケイマン殺しの犯人は逃走中だった。
  ルイーズの名は、警察の配慮で表ざたにはならなかった。

  その夜、真夜中の一時を回った頃、窓ガラスをこつこつと叩く音でルイーズはベッドから身を起こした。 興奮と 緊張で眠れなかったため、反応は速かった。
  窓辺に出ると、アレックスが非常階段に月の光を浴びて立っているのが見えた。 ルイーズは大急ぎで 窓を開け、ガウンの袖に腕を通しながらアレックスを中に入れた。
  部屋に入るなり、アレックスはルイーズの肩を掴んで胸に押しつけ、息が止まるほどぎゅっと抱いた。
「ルイーズ! 君が俺を助けてくれたんだな、 君が俺を……」
  ルイーズは必死の面持ちでアレックスを見上げた。
「ね、アレックス、あなたを罠にかけた相手は誰? 噂のとおり、ヤクザなの?」
  アレックスは直接答えなかった。 その代わりに、そっとルイーズの顔を両手で挟んだ。
「ルイーズ、君は俺が心から信じられるただ一人の人間だ。 俺を忘れないでいてくれるか?」
「忘れるって、どういう意味?」
  淡い反射光に照らされたアレックスの顔に、やさしい微笑がかすめた。 だが微笑は一瞬で消え、 すぐ厳しい表情に戻って、アレックスはささやいた。
「君にも想像がついている通り、ここにいると危険なんだ。 だからよそへ行く」
「アレックス!」
「大丈夫だ。 俺にも味方がいないわけじゃない。 必ず帰ってくる。 たぶん3年か、4年先には」
  それから、アレックスは予想もできないことをした。 不意に身をかがめて、ルイーズの唇にキスしたのだ。
  ごく軽い、一瞬のキスだった。 ルイーズがあっと思ったときには、もうアレックスは身をひるがえして非常階段に出ていた。
  黒い影が音もなく庭をすべるように動き、やがて見えなくなるまで、ルイーズはじっと目で追った。
  唇が燃えるように熱い。 胸は、半分が温かく、半分は寂しさで凍えていた。 間もなく足に震えがきたので、 ルイーズはよろめいてベッドに座った。


 

14 嘘の告白



 8月半ばの暑い日、アニーはロビンを誘って遠乗りに出かけ、汗びっしょりになって帰ってきて、また裸で泳いだ。 ただし、 今回は一人ではなかった。
  二人は、きゃっきゃっとはしゃぎながら湖から上がり、そろそろ水が冷たいので大急ぎで服を着て、手をつないで 走っていった。
  その様子を、茂みの陰から栗色の眼が、ぎらぎらと暗く燃えて見守っていた。

  真夜中、ロビンは胸を這い回る熱い手を感じて、目を覚ました。 その手は、次第に下へ下へと降りていった。
  ぎりぎりのところでロビンは身を起こし、義理の母を押しのけて、冷静な口調で言った。
「部屋が違いますよ、お母さん」
  セアラはあえぎながら義理の息子にすがりついた。
「ロビン、あなたは美しいわ。 まるで太陽の神のよう。 あなたに触れさせて。 キスして、ロビン!」
  ロビンは、これ以上理を説いても無駄だと悟った。 それでベッドを降りると、セアラを抱きあげた。 セアラは 彼の肩に顔をもたせかけて目を閉じた。 そのままロビンは部屋を出ると、居間のソファーにセアラを下ろし、 一言も発しないで大急ぎで自室に戻ると、鍵をかけてしまった。
  それから10分後、けたたましい悲鳴が別荘を走った。 熟睡していたアニーでさえ目を覚ますほどの声だった。
「どうしたんだ」
というテンプル氏の声に、セアラの金切り声が重なった。
「助けて、あなた! ロビンが……ああ、こわい! ロビンが私を襲ってこんなことを……!」
  アニーはドアを押し開けて、一目散に走った。 階下にセアラとテンプル氏が立っているのが目に入った。  セアラのネグリジェは、大きく引き裂かれていた。
  たちまちアニーは怒り心頭に発して、前後の考えもなくセアラに跳びかかった。
「嘘つき! 恥知らず! よくもロビンにこんな濡れ衣を着せてくれたわね!」
  組んずほぐれつ床の上を転がりまわる女二人に、テンプル氏はなす術を知らなかった。
  セアラは到底アニーの敵ではなかった。 2,3発で叩きのめされて、間もなく床に倒れたまま、しくしくと泣き出した。
  アニーは息を弾ませながら立ち上がり、
「酒を飲んだか、悪い夢にうなされたのよ」
と言った。 だがアニーは真相を前から知っていたし、テンプル氏が知っていることにも気づいていた。
  アニーのおかげで惨めな立場から救われたテンプル氏は、低い声で、
「すぐに寝かせよう」
と呟いて、弱々しく抵抗する妻を抱き上げ、寝室へ運んでいった。

  その夜、ロビンが姿を消した。 最初に気づいたのは、アニーだった。 朝、重苦しい気分で目覚めて、 着替えを済ませて部屋から出ようとして、ドアの下に封筒が差し込まれているのを見つけたのだ。
 
『大好きなアニー
 前から考えていたことを、とうとう決行することにした。 僕がこの家にいると、両親の幸福を 壊す元になる。 それに、自分の力でどこまで夢がかなうか、やってみたいんだ。
  昨夜はありがとう。 僕を信じてくれてうれしかった。 それじゃ、再会を楽しみに。
 

ロビン』    


 ロビンの家出は、一日二日で思い立ったことではなく、以前からある程度準備していたらしかった。
 この家出は、冷え切っていた夫婦に決定的な打撃を与えた。 セアラは荷物をまとめて実家へ帰り、 そこからヨーロッパ旅行に出た。 事実上の別居だった。
  孤独になったテンプル氏はアニーにそばにいてほしがった。 アニーも大好きな叔父と離れる決心がつかず、 彼とともにシカゴへ行くことにした。 そして、彼の応援を得て、医科大学の試験を受ける準備に入った。

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